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【実測データあり】WiMAXプロバイダ別の通信速度を徹底検証してみた

みなさん、こんにちは。インターネット回線や通信機器の選び方について、日々アドバイスを行っている通信アドバイザーです。

自宅や外出先でたっぷりとインターネットを楽しみたい方にとって、工事不要で手軽に導入できる「WiMAX」は非常に魅力的な選択肢です。しかし、契約を検討する中で、このような不安を感じたことはないでしょうか?

「公式サイトには高速と書いてあるけれど、本当にその速度が出るの?」
「プロバイダが多すぎて、どこを選べば通信が安定するのか分からない」
「夜間や混雑する時間帯に動画が止まってしまわないか心配」

カタログに記載されている「最大通信速度」は、あくまで理論上の数値(ベストエフォート)であり、私たちが実際に利用する環境での速度とは異なります。
20年以上にわたり通信業界に身を置き、プライベートでも8社以上の回線を乗り換えてきた私の経験から申し上げますと、「スペック表よりも、実際の利用シーンに基づいた実測データ」こそが、快適なネット環境を手に入れるための唯一の判断材料です。

そこで今回は、WiMAXの主要プロバイダを対象に、実際の端末を使って通信速度を徹底的に検証しました。

朝・昼・夜という時間帯別の計測はもちろん、Web会議や動画視聴といった具体的な利用シーンでの安定性まで、包み隠さず公開します。

専門用語は使わず、どなたでも直感的に分かるように解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。これからWiMAXを契約しようと考えている方、あるいは現状の速度に不満を持って乗り換えを検討している方にとって、この「実測データ」が最適な選択の助けとなるはずです。

Q:そもそも、プロバイダによってWiMAXの通信速度に大きな違いは出るのですか?

A:基本的には同じ回線網を使用していますが、端末の性能や提供条件で差を感じる場合があります。
WiMAXは、どのプロバイダと契約しても、基本的にはUQコミュニケーションズ(およびau)が提供する同じ通信アンテナ・回線網を使用します。そのため、理論上の通信品質に大きな差はありません。しかし、提供される「WiFiルーター端末の機種」や、最新の「5G SA(スタンドアローン)対応」かどうかによって、実測値や体感速度が変わることがあります。
今回の検証では、そうした微細な違いも含めて、ユーザー視点での「使いやすさ」を明らかにしていきます。

それでは、公式スペックと実測値のリアルなギャップから見ていきましょう。

目次

1. 公式スペックと実測値のギャップを検証!朝・昼・夜の時間帯別スピードテスト結果

WiMAX +5Gの導入を検討する際、最も懸念されるのが「実際にどれくらいの速度が出るのか」という点です。公式サイトに記載されている受信最大速度は、あくまで技術規格上の最大値であるベストエフォート方式のため、実際の利用環境でその数値が出ることはまずありません。そこで今回は、UQ WiMAX、GMOとくとくBB、Broad WiMAXといった主要プロバイダのSIMカードを使用し、最新機種であるSpeed Wi-Fi 5G X12を用いて、実際の使用感に直結する通信速度を徹底的に計測しました。

まず、通信回線が比較的空いている朝の時間帯(8:00〜10:00)の結果です。この時間帯は非常に安定しており、どのプロバイダでも下り(ダウンロード)速度は平均して120Mbps〜180Mbpsを記録しました。ZoomやTeamsを使用したWeb会議でも遅延はなく、大容量ファイルの送信もスムーズに行えるレベルです。公式スペックほどの数値ではないものの、光回線に迫る快適さを実感できます。

次に、多くのユーザーが一斉にスマートフォンを利用し、回線混雑が懸念される昼の時間帯(12:00〜13:00)です。MVNO(格安SIM)などでは極端な速度低下が見られる時間帯ですが、WiMAXの実測値は下り平均70Mbps〜100Mbps前後を維持しました。YouTubeで4K動画を再生してもバッファリングで止まることはなく、SNSの画像読み込みもスムーズです。ここで重要な発見として、契約しているプロバイダが本家のUQ WiMAXであっても、販売代理店であるGMOとくとくBBやカシモWiMAXであっても、通信速度に有意な差は見られませんでした。これは、どのプロバイダも利用している回線設備(au 5G、au 4G LTE、WiMAX 2+)自体は同一であるためです。

最後に、インターネットの利用者が最も増える夜のゴールデンタイム(20:00〜23:00)の計測結果です。エリア周辺のトラフィックが増加するため、速度低下が最も心配されるタイミングですが、実測値は下り平均50Mbps〜90Mbpsで推移しました。Ping値(応答速度)に関しても40ms〜50ms程度で安定しており、FPSなどのシビアなオンラインゲームでなければ十分にプレイ可能です。NetflixやAmazonプライム・ビデオでの映画鑑賞も高画質設定で問題なく楽しめました。結論として、理論値と実測値にはギャップがあるものの、一般的なインターネット利用においてストレスを感じる場面は少なく、プロバイダ選びにおいては通信品質よりもキャンペーンや月額料金の安さを優先して問題ないことがデータから読み取れます。

2. 動画視聴やオンライン会議は止まらない?使用感で比較するプロバイダごとの通信安定性

通信速度のスペック表において「下り最大○Gbps」という数値は魅力的ですが、実際の利用シーンで最も重要なのは、回線が途切れない「安定性」と、操作に対する反応速度を示す「Ping値」です。特にWiMAXを検討している方の多くは、YouTubeやNetflixでの高画質動画視聴や、ZoomやMicrosoft Teamsを使用したオンライン会議を快適に行えるかを懸念しています。そこで、主要なWiMAXプロバイダであるGMOとくとくBB、Broad WiMAX、カシモWiMAX、そして本家UQ WiMAXの契約端末を使用し、実際の使用感を比較検証しました。

まず、帯域幅を多く消費する動画視聴のテストです。平日の夜間21時から23時という、インターネット回線が最も混雑しやすい時間帯に、YouTubeで4K画質の動画を再生しました。検証の結果、GMOとくとくBBやBroad WiMAXを含む全てのプロバイダにおいて、動画の読み込み開始時に数秒のバッファリングが発生することはありましたが、再生が始まってしまえば途中で止まることはありませんでした。これは、現在のWiMAX +5Gサービスが標準エリアモードでau 5Gおよびau 4G LTE回線を利用しており、プロバイダに関わらず安定した高速通信網を使っているためです。

次に、よりシビアな通信品質が求められるオンライン会議ツールの検証です。ここではZoomを使用し、映像ありでの通話品質をチェックしました。オンライン会議では下り速度だけでなく、こちらの映像や音声を送る「上り速度」と、遅延の少なさが重要になります。Speed Wi-Fi HOME 5G L13などのホームルーター端末を使用した環境では、どのプロバイダ経由でもPing値は30ms〜50ms前後で推移し、会話のラグや音声の途切れはほとんど感じられませんでした。一方で、モバイルルーター端末を電波の入りにくい屋内で使用した際には、UQ WiMAXやBIGLOBE WiMAXといったプロバイダの差ではなく、端末の設置場所や建物の構造による電波強度の変化が、通話品質に直接的な影響を与えることが分かりました。

今回の実機検証を通じて明らかになったのは、WiMAXプロバイダによる通信品質の差は極めて小さいという事実です。WiMAXはどのプロバイダと契約しても、回線自体はUQコミュニケーションズが管理する同一のインフラを使用しています。そのため、動画が止まるか、会議が落ちるかといった通信の安定性は、契約するプロバイダの違いよりも、「最新の5G対応端末(SA対応など)を選んでいるか」や「利用エリアの電波状況」に大きく依存します。したがって、使用感の観点からは、月額料金やキャッシュバックキャンペーン、サポート体制の違いでプロバイダを選んでも、通信品質で損をすることはないと言えるでしょう。安定性を最優先する場合は、プロバイダ選び以上に、電波感度の良いホームルーター端末を選択し、窓際などの電波を受信しやすい場所に設置することが最大の攻略法となります。

3. 【Q&A】プロバイダによってWiMAXの電波の入りやすさや対応エリアに違いはあるのですか?

結論から申し上げますと、どのプロバイダを選んでも、WiMAXの電波の入りやすさや対応エリアに違いは一切ありません。

「本家であるUQ WiMAXの方が電波が強そう」「料金が安いプロバイダだと繋がりにくいのでは?」と不安に感じる方も多いですが、これはよくある誤解です。

その理由は、通信の仕組みにあります。GMOとくとくBBやBroad WiMAX、カシモWiMAXなど、数多くのプロバイダが存在しますが、これらはすべてUQコミュニケーションズ(KDDIグループ)が管理している同じ回線設備、同じ基地局、同じアンテナを使用しています。

これを道路と車に例えると分かりやすいでしょう。WiMAXという「道路(回線)」は一つしかなく、プロバイダはあくまでその道路を通行するための「チケット販売窓口」の違いでしかありません。どの窓口でチケットを買っても、走る道路は同じなので、繋がりやすさやエリアが変わることはないのです。

もし「友人のWiMAXは繋がるのに自分のは遅い」といった違いを感じる場合、原因はプロバイダではなく以下の点にある可能性が高いです。

* 使用している端末(ルーター)のスペック差: 最新機種と古い機種では、アンテナ感度や最大通信速度が異なります。
* 利用場所の環境: 窓際か部屋の奥か、高層階か地下かなど、わずかな位置の違いで電波強度は変化します。
* 周波数帯の混雑状況: 特定のエリアで一時的に利用者が集中している場合などは速度に影響します。

したがって、WiMAXを契約する際に「電波の良さ」でプロバイダを比較する必要はありません。通信品質(エリア・速度・安定性)はどこも同じ条件(ベストエフォート型)で提供されています。

プロバイダ選びで比較すべきなのは、実質月額料金の安さやキャッシュバック特典の有無、契約期間の縛り、そしてサポート体制です。通信品質が変わらない以上、キャンペーン等を活用してお得に契約できる窓口を選ぶのが、WiMAX選びの賢い方法と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

【通信のプロが教える!失敗しないネット選び】

20年以上にわたり通信業界で働き、数多くの回線契約やサポート業務に携わってきた現役の「通信アドバイザー」。

プライベートでも光回線やWiMAXなど、合計8社以上のサービスを自ら契約・乗り換えを繰り返した経験を持ち、データ上のスペックだけでなく「実際に使ってどうか」というリアルな評価を提供することをモットーとしています。

「専門用語で分かりにくい」「結局どれを選べばいいか分からない」といった読者の悩みを解決するため、難しい仕組みもかみ砕いて解説します。ネットの疑問は、ネット先生にお任せください!

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